景気敏感株は買い場か。在庫循環 春には底入れも

景気敏感株は買い場か。在庫循環 春には底入れも

[25日付け 日経朝刊記事より]

市場で景気敏感株の株価の底入れ時期を巡る議論が活発になってきた。米中貿易摩擦の激化や世界景気の減速を巡るリスクは払拭できないものの、在庫循環に伴う短期的な国内景気サイクルは今春に底入れする見通し。そうであれば景気敏感の代表格である機械株や電子部品株も反転する可能性が高い。そろそろ景気敏感株は買い場なのかもしれない。

24日はオークマとDMG森精機が一時2%高となるなど工作機械株が逆行高を演じた。前日発表の昨年12月の工作機械受注額(確報値)は内需が23カ月ぶりに前年割れを記録し、前年同月比18.3%減となったにもかかわらずだ。市場では「昨年の受注が悪かったのはすでに株価に織り込まれている。市場の関心は先行きの改善局面に移っている」と指摘する。

日経平均の予想PER(株価収益率)は11.95倍で低迷する。足を引っ張るのは工作機械や電子部品など景気敏感株だ。市場では「長期と短期の景気サイクルが後退するタイミングが重なり、市場は過度な悲観論に陥っている」と読み解く。

長期サイクルは10年目に突入した米国の景気拡大の行方だ。昨年12月に米債券市場で景気後退の前兆とされる「逆イールド(長短金利の逆転)」が発生。19年後半から20年に景気が減速するとの見方が強まった。

短期サイクルは「キチンの波」と呼ぶ約40カ月の在庫循環を指す。需要が減れば企業は在庫を減らすために生産を縮小。在庫が需要より少なくなると生産を増やす。生産と在庫はこのような循環変動を繰り返す。

市場では「IT(情報技術)バブル崩壊やリーマン・ショックの後でも、短期の景気サイクルは経験則通りに回復してきた」という。

在庫循環の先行指標となるのが工作機械受注で、日経平均のPERの上下動もその動きにおおむね重なって推移してきた。17年10月に工作機械受注は前年同月比50%増を記録し、ほぼ同時期にPERも15倍強とピークを記録した。

その後、工作機械受注は約1年半にわたり減少してきている。在庫循環の山から谷までの期間は40カ月の半分の20カ月で、そろそろ底入れの時期を迎える。

1月以降の工作機械受注額が昨年12月から横ばいと仮定すれば「3月に底入れし、4月以降は改善に向かう」計算になる。

同様に在庫循環の先行指標となる日韓台の電子デバイスの出荷・在庫の割合も「今春に底を入れ、改善に向かう」との見方が増えている。電子部品の需要を後押しするのは、19年に世界各地で次世代通信規格「5G」が実用化の段階に入ることだ。

通信の高速化はスマートフォンの新商品需要を刺激する。
米景気の減速リスクはぬぐえず、米中対立も世界経済の下押し圧力になりそうだ。だがそこだけに目を奪われると判断を誤るだろう。景気が循環する限り、それに連動する景気敏感株にもいずれ上がるタイミングがくる。

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